妖械大百科 其の十七「チリヅカカイオウ」
2022/04/06
チリヅカカイオウ(塵塚怪王)は、唐櫃(からびつ)をこじ開ける姿で描かれる赤い鬼。
道具は100年という長い年月を経ると精霊(魂)が宿っり、付喪神(つくもがみ)に変化することが出来るという。「つくも」とは、「百年に一年たらぬ」いうことから「九十九」(つくも)のことであるとされる。
大事にされない付喪神たちを解き放とうと、唐櫃(からびつ)をこじ開けて行く、付喪神たちの王。
多賀子ブログ=その31
2022/04/05
4月に入り4日頃から(清明)と言い、すべてのものが清らかで生き生きとする頃のこと、若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う、生命が輝く季節の到来です。
まさにこの京都鞍馬の二ノ瀬町も桜は満開、山櫻は咲き始め、紅垂れも紅色に輝いています。
昨日、八坂神社を通ったときには、お花見をする人たちが多く、皆さんマスクをしながら華やかなファッションに身を包み、インスタ映えする写真を撮影していました。
知恩院の近くまで行った帰り、白川の柳が美しく、まさに清明そのものでした。
私も畑を借りました。藍の種を撒こうとしていたのですがご親切なご近所さんが畑を耕し畝を作ってくださって、藍の種を撒いたのがもう3センチくらいになっているので、5月に入れば植え替えれば良いと言って頂きとてもラッキーな畑デビューになりました。木々に囲まれた畑は土の匂いと草木の匂いで別世界のようです。
この上ない贅沢な贈り物・・・‼
2022/04/02
3月21日山形県東根の知人から、花芽がいっぱいに付いた枝ごとの桜が届きました。
家の中でたくさんの花芽から桜を咲かすような出来事は初めてのことで、この上ない贅沢なことはありません……と大喜びで、この桜にふさわしい鉢を探し活けました。
「啓翁桜」と云い、山形は夏から秋にかけて昼夜の温度差が多きいことから花芽が充実し均整の取れた美しい桜が咲き、花が終わると、風情のある葉桜として長く楽しめるという案内書きがありました。
3月21日届いたときはまだまだ固い花芽でした24日に少し花芽が蕾に、29日には8分咲き、月が替わって4月1日には、花は9分咲きで若葉色の葉も開いてきました。(画像の移り変わりをご覧ください)
ここ鞍馬二ノ瀬界隈の桜は京都市内よりも2~3日遅れて開花しますが、丁度今、窓外から見渡すと梅の花の白と桜の花のピンクが入り混じって咲き、しばらくすればこの地域も気温も上がりパッと明るい桃源郷の如く満開に彩られてきます。
『世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし』(在原業平)
の一句を思い出します。
毎日の変化する桜の開花を目前で眺めている贅沢……‼
有難い贈り物に感謝、感謝です。
マサミでした。
多賀子ブログ=その30
2022/03/30
本日は晴れ。
二ノ瀬の桜が咲き始めました。
朝に貴船を歩いていると、黄色のキブシがファッションナブルに咲き乱れ、紅白の梅がまさに春爛漫。
しかしなんと言っても、今は桜が一番インスタ映えするでしょう!
庭に枯れ木の様になっている藤ノ木から「私 生きているよ」と言っているように芽が出ています。
今年も沢山花を咲かせてくれるのかと期待してワクワクしています。
この暖かい日は土いじりがしたくなります。今年はどうしたことか姫踊り子草が一面に咲きました。カワイイのですが、その下に昨年茜を挿し芽しておいたので、ゴメンねと言いながら姫踊り子草は全部抜くことにしました。抜くとやはり茜の芽が沢山出て来ておりました。今年はまだ染めることは出来ないので根を育てます。3年たったら染められるそうで大切に育てます。
和雑貨にはとても茜色がよく似合う!
ここ京都鞍馬のどの草木も土も生命力がみなぎっています。
私は、そのチカラをいっぱい頂いて元気です。
マスク、まだいる?
妖械大百科 其の十六「ダツエバ」
2022/03/28
ダツエバ(奪衣婆)は、三途川で亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼。
多くの地獄絵図に登場する奪衣婆は、胸元をはだけた容貌魁偉な老婆として描かれている。人が死んだ後に最初に出会う冥界の官吏が奪衣婆とされている。
剥ぎ取った衣類は懸衣翁いう老爺の鬼によって川の畔に立つ衣領樹という大樹に掛けられる。
衣領樹に掛けた亡者の衣の重さにはその者の生前の業が現れ、衣が掛けられた衣領樹の枝のしなりぐあいで罪の重さがはかられ、その重さによって死後の処遇を決めるとされる。